既存シートカバーの取外しについて

破棄(処分前提)での取外し

処分費込み(お客様処分でも割引なし)となります。
ヒモ、バンド類が固着、結束されている場合は切断して取り外します。また、車両への取付方法によっては、切断したヒモやバンド類は、シート移動などの動作に干渉しない限り車体側に残置する場合があります。

再利用前提での取外し

再利用できるようなるべく現状維持のまま取り外しますが、ヒモ、バンド類が固着している場合や、結束によりスムーズに取り外せない場合には、やむを得ず切断する場合があります。
また、経年によりヒモやバンド類は、少しの力で切れてしまうなど、強度が著しく劣化している場合もあります。

シートカバーは一般的に再利用(脱着を繰り返す)が前提とされておりませんので、如何なる場合においても再利用できないことによる保証は一切お受けできかねます。

破損リスクは高いです

たまにネットオークションなどでも出品されている中古の車種別専用シートカバーですが、もともと高いフィッティング性を追求して作られているうえに、脱着を繰り返すことを前提としていませんので経年劣化はもちろん、見えない箇所も含め少なからず破損はあります。
特にヘッドレスト台座部分やヘッドレストの裏側(見えない部分)は、取説にも明記されている場合もあるとおり、装着時に多少裂けることを前提として作られている製品もあります。

コンソール/ひじ掛け

特に運転席と助手席の間にあるセンターコンソール部は、多くの車種において再利用は難しいといえます。
製品にもよりますが、カバーを引き延ばした状態で、生地末端を本体隙間にねじ込んで装着します。そのため、特に生地末端部分はヨレヨレだったり、擦り傷状態になってしまう場合がほとんどです。

一方後部座席のアームレストは、本体にかぶせるタイプが主流なので比較的ダメージが少ない傾向にあります。

ヘッドレスト

ヘッドレストカバーの7割以上は、あり得ない程のパンパン状態での装着になります。
「20cmの靴に25cmの足を押し込み、靴紐で無理矢理に縛り付けている」と考えれば分かりやすいかもしれません。
一見するとどうやって装着するの?間違って届いたのでは?と思うかもしれません。

カバーを引き延ばすのではなく、ヘッドレスト本体を押し潰して装着するイメージで、装着後は縫い目もパンパンに張っています。
長期間の装着における劣化に加え、取外し工程において破損する可能性は低くありません。

また、ヘッドレストの支柱を入れる台座部分の隠れる箇所は装着時点で多少裂けてしまう物もありますが、これは取説などにも明記されていますが、高いフィッティング性を求めるが故の必然であり、失敗ではありません。

座面

構造上の問題はあまりありませんが、使用による経年劣化は仕方ありません。
ただし、一部製品の運転席と助手席カバー、ベンチシートタイプの後部座席カバーはヒモで絞めることで緩みを防止しているタイプの製品もあります。

その場合、使用中に緩まないようにガチガチにヒモが結ばれていますので、ハサミで切るしかありません。
切った個所を結び直せば再利用できますが、ヒモが短い場合や、余ったヒモが邪魔なので短くカットしてしまっている場合などはそのままで再利用はできません。

裁縫のヒモ通しなどを利用して、新しいヒモをに取り換えれば再度装着すれば再利用は可能です。

背もたれ

構造上も経年劣化に対しても一番問題が少ない箇所なので、再利用できる可能性がとても高いです。
ただし、コンビニフックや背もたれテーブル装着のために、シートカバーを加工(穴あけなど)されている場合は注意が必要です。

コンビニフック コンビニフックをどうするか?

  1. 新車時オプション設定の可能性もあり、設定がない車体へ取付時に穴が丸見えになる
  2. 再利用の場合に、シート本体ではなく加工箇所に合わせて装着するためカバーと本体のライン(縫い目)が合わずにきれいに装着できない
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シートカバー取付け

1996年創業本革シート張替え「ユニオンレザー」東京町田FIT店としてサービスを提供しております。

シートカバー取付け詳細