バッテリーあがり、他車からのブースターケーブルによる救援手引き

一般的な救援方法を紹介しており、過去数百台の施工においてトラブルはありませんが、当ページを参考にした起きた損害等には一切責任を負えませんので予めご了承ください。

救援できない車もある

  • ハイブリッド車、電気自動車は救援車として他車のバッテリー上がりを助けることはできませんが、自車の補機バッテリー上がりはガソリン車から救援されることができます。
  • メルセデスベンツなど一部輸入車やハイブリットカー、電気自動車など、車種によってはバッテリーではなくボンネット内等のブースター接続専用端子を利用します。
    バッテリーへの直接接続はコンピューターの故障、破損につながる恐れがある場合もあります(詳細は自動車の取扱説明書参考)
  • 救援車は同排気量以上でないと発電機出力の関係でエンジンがかかりづらい

救援の手順

最終的には「マイナス同士、プラス同士」が接続されていれば良いのですが、万が一のショート事故などを一番防ぎやすい順番は次のとおりです。

つなぐ時もはずす時も「故障車→救援車→救援車→故障車」故障車から始め、故障車で終わります。
つなぐ時とはずす時の順番は反対(逆)です。

  1. 故障車と救援車両方のエンジンOFF
  2. ケーブルを故障車の+端子へ
  3. ケーブルを救援車の+端子へ
  4. ケーブルを救援車の-端子へ
  5. ケーブルを故障車の剥き出し金属部分か-端子へ(※)
  6. 救援車のエンジンONで30秒ほど待機
  7. 故障車のエンジンON
  8. 7.で始動しなければ救援車のアクセルを少し踏み込んでみる
  9. 無地に始動したら次の手順へ
  10. 故障車のエンジンはOFFにせずに、次の順番でケーブルを外す
  11. ケーブルを故障車の-端子から外す
  12. ケーブルを救援車の-端子から外す
  13. ケーブルを救援車の+端子から外す
  14. ケーブルを故障車の+端子から外す

※本来は故障車の「塗装のされていない剥き出し金属部分」への接続が理想ですが、わからない時は救援車のマイナス端子への接続でも大丈夫です。多少火花が飛び散る場合もありますが慌てずに。車の取説にアース接続箇所(剥き出し金属部分など)の記載があれば自信を持ってアース接続を行いましょう。

ブースターケーブルの太さの違い

ケーブルの太さと重さの違いは、耐えられる(使用できる)電流容量(アンペア)の違いになります。ケーブル本体や商品パッケージの記載を必ず確認しましょう。

50A以下 軽自動車、400ccまでのバイク
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80A 2500㏄くらいまでの乗用車、大型のバイク
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100A 大排気量の乗用車、ディーゼル車、2tトラック
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120A以上 大型トラック、トレーラー
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ケーブルも「大は小を兼ねる」
トラック用(120A)ケーブルを軽自動車で使用することは問題ありませんが、軽自動車用(50A)ケーブルを2tトラックで使用していけません。ケーブルの発熱、発火、大事故の危険性があります。

車載におすすめは?

最低でもマイカーの排気量をカバーできるものが必要です。但しマイカーが軽自動車でも救援車が普通車の場合は「50A」ケーブルは使用できません。
一般道での急なバッテリー上がりへの対応であれば、80Aを持っていれば概ね大丈夫ですが、ディーゼル(軽油)車からの救援なども念頭に100Aを用意しておけばより一層の安心感を得られます。

始動後すぐのエンジンOFFはNG

救援された自動車(バッテリー)は最低でも1時間はドライブをしましょう。駐車してのアイドリングや過密渋滞によるほぼアイドリング状態では意味がありませんので、しっかりと走行することでバッテリーを充電してあげる必要があります。

バッテリー上がりにも原因は様々ですが、バッテリーの劣化が原因の場合は、またすぐにバッテリー上がりを繰返してしまう可能性がとても高いです。救援後はなるべく早く専門店で点検してもらいましょう。

行きつけの整備工場や購入した販売店などが理想的です。一般的にはガソ〇ンスタンドやカー用品店だと、ドライバーの不安をあおり強く購入進められる可能性が高いようです。